インナーチャイルド2 ~ 悪役を引き受けてくれたのは誰
人は幸せになるために生まれてきた,人生を楽しむことが大事といいますが,成長するために生まれてきたとも思っています。
死ぬ時は生まれてきた時よりも成長していたい。
何が?
それは知識や技術ではなく,意識( 魂 )の部分です。
毎日楽しく,いいことばかりで成長できれば一番いいですが,そうなると人は成長とは逆の方向に向かい,いじわるで,わがままになってしまうのではないでしょうか。
そうならないように,生まれてくる前に成長するための障害を計画してくる。
一人では体験できないので協力してくれる人も用意しているのです。
俳優はお父さん,お母さん,先生,友達で役はいじめたり,傷つけたりする悪役です。
このことが分かると,全く思いが変わってきませんか。
自分のために,みんなが悪役をやってくれていて,すべては自分が決めた計画通り。
もし,全体を俯瞰して腑に落ち,感謝できることまで行けば一つクリアなんでしょうね。
—– 引用 —–
俗にインナーチャイルドは,自分という自我を形成するために必要なもので,さまざまな体験の中で自分をつくり上げていく,大切な体験です。
自分をつくる時に家族の中において,できるだけ自分にとって居心地の良い自分をつくろうとします。
怒られないように,でもなるべくしたいことができるように,自分にとって一番安全で,気持ちの良い状態をつくろうとして,いつの間にか自分らしい考え方や行動パターンがつくられていきます。
思春期を迎えると、いろんな人々とかかわり合うとことで自分を少しでも成長させようとして,子供の頃の自分ではなく,より成長した大人に近づいた自分をつくろうと意識を変えていきます。
しかし,大人になろうとした意識があっても根本的に最初につくられた自我はほとんど変わることがなく,小さい頃の意識を延長させた上で大人になろうとして青少年期を過ごしていきます。
大人になり社会人となった時,同じような考えで社会に居心地の良い自分をつくろうとします。
皆から非難されないように,でもなるべく居心地良く,したいことをやりながら怒られないようにする。
誰でも心の中に傷つけられた,傷ついた,人のせいでこうなってしまった,環境のせいでこういう自分になった,いろんな思いがあります。
あたかも自分は正しく行なっているのに周りの人のせいで自分が正しい道を歩けなくなった,こういう感覚があります。
一つひとつの出来事はすべて意味があり,皆さん方に気づき目覚めてもらいたい秘密が隠されているのです。
親のせいで自分がおかしくなった,こういう心の傷がたくさんあるでしょう。
親というのはある意味では神のシンボルなのです。
神が行ないたいことを親を通して行なっているのです。
したがって親から受けた数々の傷は神が与えた試練とも思ってください。
それを,ただ耐え忍ぶだけではなく自分で原因を見つけ,自分で克服し,しっかりと直面し、私は克服したと堂々と言えるようになる,そのための試練なのです。
試練を決して否定的に思わずに,また避けようともせず,肯定的に前向きに取り組むように意識を向けていってください。
それによって自分が強くなり大きな心になっていくのです。
—– 終わり —–