確率を高める
まず最初に、確率の話をします。
相場は売りか買い、2つに一つを選択するゲームです。
カジノのバカラは、プレイヤー(PLAYER)か、バンカー(BANKER)どちらかにかける50%(1/2)のゲームです。(厳密にはルール上バンカーの確率が少し高くなっています)
このバカラで,勝つ確率を51%にする、52%にするのは大変なことで、勝つ確率を50%から上げる手法がないからこそ、大富豪が安心して大きなお金かけたり、長い歴史の中で続いていくことができるのです。
為替相場(FX)はどうかというと、長期間の平均を取ると50%に近づくかもしれませんが、短期的には上がりやすい傾向、下がりやすい傾向と、その時々によって偏りがあります。
ですから、過去の値動きを分析することにより50%より高く未来を予想することが可能です。
相場の予想方法には大きく2つあり、一つはファンダメンタルズ分析、もう一つはテクニカル分析です。
テクニカル分析は目の前のチャートを平均、標準偏差といった様々な計算を駆使して統計的に傾向を分析する手法で,チャートの値動きのグラフ上にインジケーター(分析結果)を重ねて表示することができます。
私たちは、このテクニカル分析で統計的に確率を上げるために、母数を多くして例外を除く必要があります。
これが確率を上げるということです。
ではどうやって分母を多くするか、例外を除くか説明していきます。
取引量
為替相場(FX) で母数が多いということは、取引量が多い、相場参加者が多いということです。
例外を除くということは、相場が通常よりも大きく変動する期間を除くということです。
為替相場(FX)でテクニカル分析を使って確率を上げるためには
- 取引量、相場参加者が多い日にトレードする
- 取引量の多い通貨をトレードする
「 取引量、相場参加者が多い日にトレードする」といことは、「 取引量、相場参加者が少ない日にトレードしない」ということです。
具体的には、アメリカの休日やアメリカの経済指標発表前は相場参加者が少なくなり,取引量も減るのでその日はやらない。
経済指標発表時も価格が大きく変動するので、その時もやらないということです。
これは、基本で絶対ではなく、上達して自分の手法を確立できると、逆に変動をチャンスにできるようになるかもしれません。
相場参加者の心理
為替相場(FX)の参加者は世界中にいて、大きな資金を動かしいてるプロも、何も分かっていない初心者も同じ条件で戦います。
プロの場合は、様々な裏情報を得たり自ら相場を動かすことができるかもしれませんが、目の前で見ているのは初心者と同じチャートです。
特別な仕掛けは何もありません。
みんなが同じチャートを見ているということは、この価格で売りたい、この価格で買いたいという場所は共通しています。
さらに、チャートに表示しているインジケータも世界共通で同じものを使用しているので、自然と同じポイント(価格)に注目しています。
ということは、そのみんなが共通してみているポイント(価格)では変化しやすいということです。
注目しているポイント(価格)になれば、反転する、止まる、勢いが増す確率が高い。
注目しているポイント(価格) で分かりやすいのが、
- 切りのいい数字。(110円とか115円とか)
- 過去何回も止まって反転した場所(そこに来ると上昇や下降が止まる)。
- 人気のあるインジケータで示される場所(フィボナッチとか)。
これら相場参加者が意識しやすい場所を見つけることで、勝つ確率を高めることができるのです。