やりたいことを見つけるワーク2 ~ 学生まで人生振り返り

最初のワークは,こどもの頃の体験を思い出します。

よく何がしたいかわからないというと,「こどもの頃好きだったことは?」とか「こどもの頃何が得意だった?」と聞かれます。

こどもの頃は素直で,純粋なのでその人の持っている性質がそのまま表現されるからでしょうね。

このワークをやると,やりたいことを見つける以外に別の効果があります。

私たちは,無意識の観念や信念に支配されています。
この観念は,こどもの頃に植えつけられることが多く,特に親の影響が大きいです。
例えば,母親から,「あなたはダメな子」とか「何もできない子」と言われて育った子供は,自分には価値がないという観念が無意識にできてしまい,大人になって何をやってもうまくいきません。

価値がないのですから,やりたい仕事もできないし,当然お金を受け取る価値もなくなってしまいます。

誰にも,このような観念があり,大人になってからこれを解決するのが本当に大変です。
気づいて何とかしようとする人はまだいいのですが,普通の人はこのことに気づかず,ただうまくいかない現象が繰り返されます。

観念,信念の解放

その時の体験が思い出されると,今は大人の自分ですから,別の視点,高い視点からその時の状況を理解できます。

親の大変さや周りのとの関係が初めて分かります。
その瞬間,無意識の中の観念や信念が解放され自由になるのです。

学生まで人生振り返りワーク

人生に影響を与えたことを、当時の感情をよく思い出しながら、十分に時間を取って書きだします。

【出来事の例】

進学、学校生活、部活、受験、ボランティア、旅行、趣味、
病気、けが、資格の勉強、トラブル、挫折、成功、失敗、
人間関係(親、きょうだい、友人、先生、先輩)

次の6つの時代それぞれでワークを行います。

①就学前

(1) どんな出来事がありましたか?どんな経験をしましたか?

(2) どんな感情を持ちましたか?

(3) 学んだこと、身に付けたことは何ですか?

②小学校低学年
 以下同じ質問
③小学校高学年
④中学
⑤高校
⑥大学(短大)

私はこのタイプのワークがとても苦手です。
過去の出来事をよく思い出せないからです。

この思い出せないというのも問題があって,あまりにつらい痛みや傷は思い出せないように,奥深くにしまい込んで蓋をしている場合があるそうです。
本人は全く分からないので,どうすることもできないのですが・・

どんな子だったかというのはなんとなく思い出せますが,その原因は?? と聞かれても,思い出せないんですね。

ワークの結果

◆就学前
・両親が働いていて,祖母が面倒を見てくれた
・おとなしい,大人に気を遣う
・欲しいものが欲しいと言えない
・寂しい
・人の感情,気持ちに敏感

◆小学校・中学校
・いい子,優等生
・わかっていても手を上げない
・恥ずかしい,人前に出たくない

◆高校・大学
・寮生活,自由がない
・周りが賢すぎて劣等感