信念ができる仕組み

どうやって、ネガティブな信念や思い込みができたのでしょうか。

先祖から引き継いだものとか、過去世、生まれてくるときに持ってきた性質は、話がややこしなるのでここでは考えません。

赤ちゃんとしてこの世に生まれてきた時は、まっさら、傷も汚れもないとします。

生まれた時から大人になった今まで、全く心の傷がなかったら、その影響で苦しむことはありません。
しかし、私たちはあえて幼少期にたくさん傷を作り、それを解決していくことで成長するチャレンジをしています。

効率がいいいような、悪いような。
でもこれが、今の私たちが成長するためのベストな方法なんでしょう。

信念が形成される時期は、小学校低学年の頃までではないでしょうか。

一番の原因は親。

お前はダメだ、何もできないと言われ続けたり,親から愛情をかけられなかった子は、将来どんな大人になっていくか想像できますよね。

「思い込み」とは自分が勝手に事実とは違う解釈をしてしまい、信じ込んでしまうこと。

こどもは目の前のことしか分かりません。
親のその時の状況も必要性も分からないので、否定された、悲しいという感情が強い信念になって残ってしまいます。

この傷は「トラウマ」とも呼ばれ、大きいと人生の特定の分野で支障がでたり普通の社会生活ができなくなったりします。
トラウマは障害がある人の特別なものではなく、誰にもあるもので大きいか小さいか、支障がでているか、気づいていないかの違いだけです。

これに関連して「インナーチャイルド」という言葉があります。
インナーチャイルドとは傷ついて奥にしまい込まれた感情で、ずっといるんだけど気づいてもらえない悲しんでいる小さなこども(自分)でイメージされます。

親はキツイ言葉を投げたり、冷たい態度をしたことがこどもに大きな影響(傷)を与えてしまうなんて分かっていませんが、私たちが年をとって後で考えると悪者役をやってくれていたんだなと思える日がくるかもしれません。

ですから、親にいじめられていたとしても最終的には感謝なんですね。

あとは、学校や友達の間でのできなかった体験、失敗した体験。

この過程で、ネガティブな信念が作られていきます。

自分はダメだ・・
できない・・
価値がない・・
愛されない・・

一方ポジティブな信念はどんなものでしょうか。

こちらが多ければ、人生は知らないうちに自動的にうまくいきます。
ポジティブな潜在意識が人生を自動操縦しているということです。

お金持ちの子はお金持ちになりやすいと聞いたことがあります。

財産があるからではなく、考え方が普通と違うみたいです。

お金はあって当たり前・・
何もしなくてもお金をもらって当たり前・・
人にいろいろやってもらって当たり前・・
自分は存在するだけで価値がある・・
愛されている・・

この体験からできる信念が、どんな人生になるか想像できますよね。

羨ましがっても仕方ないので、普通コースの私たちは傷が多い分、成長できているんだとポジティブに考えましょう。

小さい子のお父さんお母さんへ

ここまで読んで、自分の言葉や態度がこどもの一生に大きな影響を与えていることを理解されたと思います。

教育と言えば塾や習い事にどれだけたくさん行かせられるかに力を注ぎがちですが、それよりももっと大切なことがある。

それは、お金はかからない。

次の世代もその次の世代も、「親に傷つけられて成長していく」というシステムを続けたくはないですね。

私たちが進化すれば、もっと楽しいやり方で成長できるはずです。

そのためには、今の親世代が気づいてこのやり方を終わりにさせましょう。

方法は簡単。

ほめて、認めて、愛してあげる。

それだけです。

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